「なぜ海があたたまるの?」その理由には、私たちのくらしと深い関係があるんだ。しくみを一歩ふかく見ていこう。
車や工場などで石油や石炭を燃やすと、二酸化炭素(CO2)などの「温室効果ガス」が出るよ。このガスが地球のまわりに増えると、太陽の熱がにげにくくなって、気温が上がっていくんだ。気温が上がると、その熱が海にも伝わって、海水温が上がっていくんだよ。
サンゴの中には「褐虫藻(かっちゅうそう)」という小さな藻がすんでいて、光合成でサンゴに栄養をわたしているよ。ところが海水温が上がりすぎると、この藻がサンゴから出ていってしまい、栄養をもらえなくなったサンゴは白くなる(白化)。白化が長く続くと、サンゴは死んでしまうんだ。
海面が上がる理由は2つあるよ。ひとつは、南極やグリーンランドの氷がとけて、その水が海に流れこむこと。もうひとつは、水はあたたまると体積がふくらむ性質があるので、海水そのものがふくらむこと。この2つが合わさって、少しずつ海面が高くなっているんだ。
海があたたまると、これまで南の海にいた魚が、だんだん北のほうまで来るようになるよ。反対に、冷たい海を好む魚はもっと北へ移動してしまう。すると、その土地でずっととれていた魚がとれなくなり、漁業(りょうぎょう)にも大きなえいきょうが出るんだ。