深海には、あたりまえが通じない世界が広がっているよ。「なぜ?」を考えながら、深海のしくみをもう一歩ふかく見ていこう。
水にはおもさがあるので、深く行くほど上からおしつける力「水圧」が強くなるよ。ペットボトルを深海にしずめると、ぺしゃんこにつぶれてしまうほどなんだ。深海の生きものは、この強い水圧の中でも生きられる体のしくみをもっているよ。
深海の多くの生きものは、体の中で化学反応をおこして光を出すよ。これを「生物発光」というんだ。えものをおびきよせる、てきをおどろかせて逃げる、なかまや相手を見つけるなど、光にはいろいろな役わりがあるよ。真っ暗な世界だからこそ、光がだいじな道具になるんだね。
深海の底には、地球の中の熱であたためられた水がふき出す「熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)」があるよ。太陽の光はとどかないのに、そのまわりには貝やエビ、チューブワームなどがたくさん集まっているんだ。ここでは、ふき出すガスをエネルギーにするバクテリアが食物連鎖の土台を支えているよ。
光がとどかない深海では、植物が育たないので食べものはとても少ないよ。上の海から落ちてくる生きものの死がいやフン(マリンスノーとよばれる)が、大切な栄養になるんだ。だから深海の生きものは、少ない食べもので長く生きられるよう、ゆっくり動くものが多いんだよ。