海の生きものたちには、生きのこるためのすごい「しくみ」があるよ。そのひみつを、もう一歩ふかく見ていこう。
地球上の生きものは、大きく30以上のグループ(動物門)に分けられるけれど、そのほとんどが海で見つかっているよ。陸だけにいるグループはごくわずか。つまり、生きものの「体のかたちの多様さ」は、陸よりも海のほうがずっと豊かなんだ。海は生命が最初に生まれた場所でもあるんだよ。
海の表面近くには太陽の光がとどくので、植物プランクトンが光合成をして酸素と栄養を作り出すよ。この小さなプランクトンが、じつは海の食物連鎖のいちばん土台。水深200mより深くなると光はほとんどとどかず、生きものは上から落ちてくる栄養や、たがいを食べて生きているんだ。
フグは毒をもち、タコは体の色を変えて岩や砂にばける(ぎたい)。イカはスミをはいて逃げ、チョウチンアンコウは光でえものをおびきよせるよ。海の生きものは、それぞれのすみかに合わせた「生きのこる作戦」を進化させてきたんだ。
たとえばラッコがへると、ラッコが食べていたウニがふえすぎて、ウニが海藻を食べつくし、海藻の森(藻場)が消えてしまうことがあるよ。1種類の生きものがへるだけで、海全体のバランスがくずれることがあるんだ。これを知ると、生きものを守る意味がよくわかるね。