学習マップ / 上級

プラスチックごみと海

🐋 上級・中学生〜おとな
カメ博士

海洋プラスチック汚染を、数値データと社会の仕組みの両面から見つめ直そう。「なぜ減らないのか」を考えることが、解決への出発点になる。

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どれだけのプラスチックが海へ流れているか

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世界では毎年数百万トン規模のプラスチックごみが海洋へ流入していると推定されている。このままでは2050年には海のプラスチックの重量が魚の重量を上回るおそれがある、という試算も国際機関から示された。プラスチックはほとんど分解されず海にとどまり続けるため、流入が続く限り蓄積量は増え続ける。

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海流が集める「ごみのたまり場」

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地球の海には、風と地球の自転がつくる大きな渦のような流れ(環流)が主に5つ存在する。この環流の中心にプラスチックが集まり、「太平洋ごみベルト」に代表されるごみの集積域を形づくる。ここでは水面下にマイクロプラスチックが高密度で漂い、面的な回収が極めて難しいことが知られている。

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マイクロ・ナノプラスチックと化学物質

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マイクロプラスチック(5mm未満)はさらに砕けてナノサイズ(1μm未満)にもなり、生物の組織内部にまで取り込まれうる。プラスチックはPCBなどの有害化学物質を吸着しやすく、それが食物連鎖を通じて濃縮される懸念がある。人の血液や胎盤からも微小なプラスチックが検出された研究報告があり、健康影響の解明が進められている。

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解決に向けた技術と国際的な取り組み

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生分解性プラスチックや再生素材への転換、拡大生産者責任(EPR)による回収の仕組みづくり、使い捨てプラスチック規制などが各国で進む。国連では法的拘束力を持つ「プラスチック条約」の策定交渉が続けられている。ただし新素材にも課題があり、根本的には発生源での削減(リデュース)と回収・再利用の徹底が不可欠だと考えられている。

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